穴山出身の童謡詩人 「権藤はなよ」

ささの葉さらさら のきばにゆれる♪
七夕を代表する童謡「たなばたさま」は、1941年に国民学校の教科書にも掲載され、70年以上経った今でも子どもたちに歌い継がれています。

この童謡の歌詞を手掛けたのが、「韮崎市穴山」出身の童謡詩人 権藤花代 です。地元穴山町でも権藤花代の存在を知らない人が多い中、花代の詩を未来伝えるべく、穴山の杜の栗原施設長が「権藤はなよ詩碑建設委員会」を立ち上げ委員長として詩碑建立を行ないました。

2013年7月7日、童謡「たなばたさま」の詩碑を韮崎市の穴山さくら公園に設置しました。

社会福祉法人信和会 韮崎市 たなばたさま 笹の葉さらさら 除幕式

向かって一番左が、穴山の杜 栗原施設長

詩碑は横180cm 縦90cm 厚さ15cmで、黒御影石を使用しており、詩碑の表面には「たなばたさま」の歌詞を、裏面には権藤 花代(ごんどう はなよ)の略歴などが刻んであります。

社会福祉法人信和会 韮崎市 たなばたさま 笹の葉さらさら 権藤花代

詩碑の表面

文部省唱歌
たなばたさま

権藤はなよ 作詞
下総皖一  作曲

一 ささの葉 さらさら
  のきばに ゆれる
  お星さま きらきら
  きんぎん すなご

二 ごしきの たんざく
  わたしが かいた
  お星さま きらきら
  そらから みてる

昭和十六年 国民学校教科書
「うたのほん 下」に初掲載

詩碑の裏面

権藤はなよ 略歴

旧姓 伊藤はなよ 筆名 権藤はな子
明治三十二年 北巨摩郡穴山村に生まれる
大正八年 山梨県師範学校を卒業
母校の穴山小学校に勤める
声楽家の権藤円立と結婚
東京の吉祥寺に住む
武蔵野市立第一小学校に勤務
野口雨情に師事し 童謡詩人として活躍
昭和七年 童謡集「雪こんこお馬」を出版
短歌詩「美知思波」 同人 兄は歌人の伊藤生更
昭和三十六年永眠 享年六十二

平成二十五年七月七日建立

社会福祉法人信和会 韮崎市 たなばたさま 笹の葉さらさら 権藤花代