日本理化学工業と学ぼう!①
10月10日(金)
日本理化学工業株式会社 事務局 西田太士様をお迎えして色々な人と学びの1日!
日本理化学工業株式会社は障がい者雇用率70%(内20%は重度障がい者)を誇るチョークとキットパスの製造と販売を行っている企業です。
今回午前と午後の2部構成で学びました。
午前の部は韮崎市立穂坂小学校での学習会とキットパスアート体験です。
西田さんからチョークやキットパスがどのように作られているのか、障がい者も私達も同じように働くための仕組みについて話を聞きました。
穂坂小学校は福祉講話と見学会でわ~く穴山の里と連携している小学校の一つですが、福祉講話後も日本理化学工業の障がい者雇用について学びを深め続けている学校です。
西田さんが「チョークは何からできているでしょうか?」と言い終わらないうちに「ホタテの貝殻だよね!」と返す生徒さん…西田さんもたじたじでした。
アート体験ではキットパス認定講師に使い方を教わりながら手形アートやウィンドウアートを楽しみました。
自己肯定感の低い生徒さんほどのびやかに絵を描き、大人から褒められ満面の笑みを見せてくれたことが印象的でした。
終了後「学校だからダメではなくて、1ヶ月に1度くらい皆でアートをする時があって良いと感じました」とお話がありました。自己肯定感が上がる時間として取り組まれるとのこと。変えていく速さや柔軟性が素晴らしい学校です。
午後はわ~く穴山の里の見学と研修会です。
総勢31名の参加となった今回の研修は、学校関係者、学生、障害サービス(就労・相談)・企業など、正に多職種が一堂に会して行われました。
大人の研修会は、障がい者雇用についての話です。西田さんが初めてチョークを作るレーンに入った時、一番もたついていたのは周りの障がい者の社員ばかりの中で自分だったこと。その日の生産数が上がらないので外してほしいと言われてしまったこと…私達の障がい者が働くイメージを覆す話をたくさん聴くことができました。
昨日いただいた西田様からのメールには「わ~く穴山の里の作業現場に入室した時に感じた空気感は、私が理化学に入社して初めてのチョークの作業現場に入室した時の空気感に似ておりました」と書かれていました。わ~くの職員が悩み、迷い進んできた道のりは間違っていなかったことと、これからも仕組み作りや環境を整えるやり方を進めていくことを職員間で共有しています。
色々な分野の方が、障がい者が働くこと、日本理化学工業が持つ【皆働社会】の実現に向けた理念を受け止めて、これから出来ることを考えていくことだと感じました。
多くの皆様と一緒に進んでいくわ~く穴山の里です。
講師の西田様
繋いでいただいたキットパスインストラクター川口様
急な提案にも柔軟に対応していただいた小学校様
そして、関心をもってご参加いただいた多職種の皆様
心より感謝申し上げます。